和歌山静子さんの温かみのある絵柄も素敵で、大好きでした。
小学校の図書室で、熱心に読んだ覚えがあります。
自分も好きだったから、息子のこーも読むかな?と思い、こーが低学年の時に図書館で借りてみました。
ところが、こーにはハマらず、でした。
私は残念な気持ちもありましたが、やはりなという気持ちもありました。
実はこーは、本や映像で、登場人物の誰かがわがままを言ったり失敗したりして、注意されたり怒られたりする場面が、ものすごく嫌いなんです。
嫌いというか、こーにとっては「怖い」という方が正しいですね。
しまじろうのDVDをはじめ、幼児向けの映像でも、ケンカのシーンや子どもが注意されるシーンが出てくると
「あー(ことばにならない叫び)怖い〜」
と大きな悲鳴をあげて、耳を塞ぎながら別の部屋へ逃げていきます。
幼稚園の時も、交通安全教室の事故のシーンが怖くて、パニックのように騒ぐので、年少の時は別室へ連れていって落ち着かせてもらいました。
年中は先生のすぐそばでいつでもすぐに避難できるようにしてもらいました。
年長は先生が先にどうするか聞いてくれて、やっぱり別室になりました。
トミカでは事故遊びしてるのに、です。
おそらくトミカは、自分が操ってるから大丈夫なんだと思います。
小学生になってだいぶマシになりほとんどのことは大丈夫になりました。
しかし家ではわがまま言えるのもあって、こーにとって何か怖いシーンなどは別の部屋へ逃げていきます。
妹のめーは普通に本も映像も見てます。
こーにとって、本だとまだマシなようですが、「王さまシリーズ」はまだ早かったようです。
「王さまシリーズ」大好きな私からすると、わがまま言ったり失敗したりする王さまが見どころなんですけどね。
今たくさん読んでる本にもそんな場面あるでしょうに、本人にとって何が良くて何はダメなのか私からは難しいです。
もしかしたら、絵で示されてるとダメなのかなという気はしています。
『王さまシリーズ』は挿絵も多いので、失敗場面の絵も多いからかなと予想しています。
大人気の『銭天堂』も、こーは好きでよく読むのですが、一度アニメで見てみたら、わがまま言ってる女の子が出てきた時に逃げていきました。
普段は、超絶と言ってもいいくらい明るい息子なのですが、人の感情は難しいですね。
小さい頃はエレベーターの音声案内すらも怖がり、繊細で心配症なのと、体のことも気にかかり、いろいろ相談とかも行きました。
今回細かくは記しませんが、いろいろ相談や診察してもらうなかで印象深かったことばが2つあります。
ひとつは
「この子は石橋を叩いて叩いて、叩き割って行く子だね」
というのと、
「親が思ってる以上に、本人はいろんなことを怖いと思っていますよ。親からしたら些細なことでもです。味覚が人によって違うように、そういった感覚は本当に違います」
というようなことばです。
どちらもこーを育てながらなるほどなぁと思い、その言葉を時折思い出して、なんとかやってきました。
なかなか私自身、寛容になれないこともありますが、今のところ自己肯定感高いので、よく育ってくれたなぁと思ってます。
「怖くないんだよ」と教えたくて、夫と共に本当にいろんなことにチャレンジしてきたからかなぁと思います。
まだまだ「怖がる」ことも多いですが、少しでもそういう場面が減っていくといいなと思います。
「怖がる」という表現を使ってますが、本人には「ちょっと慎重派」と言ってます。
お医者様にも言われましたが「物は言いよう」で「マイナスな表現よりプラスになる表現を使う」を意識してます。
持って生まれた個性なので、無理に変えようとは思っていません。しかし、いろんなことを楽しめる方が人生は豊かになるのではないかと思うので、心も体も成長して、人生の楽しむ場面を増やしていって欲しいです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。