前に中学国語の教科書に載っていた文章について、書きました。
abelia-amaririsu.hatenablog.com
それ以来、ずっと
菊池寛の『形』が読みたかった私。
自分が中学の時の教科書に載っていたわけではないのですが、最近の?教科書に載っているのを知っており、10年以上前ですが、三省堂の中3の教科書で読んだことがあります。
そして、まず思ったのが
かっこいい文章だな〜!
ということです。
使われてる言葉が、私には難しかったり、馴染みがなかったりなので、よりそう思ったのだと思います。注釈のおかげで、理解できました。
内容についてですが、
「形」
の影響力。
「形」に実力が伴っているのか?
「内実」はどうなのか?
主人公の新兵衛がそれに気づいたのは、死の直前でした。
作品では「形」の影響力を、まざまざと見せつけられます。
このような作品ですので、
「人は見た目じゃない」
という言葉を考えさせられます。
確かに「見た目」だけでは内面までわかりません。
けれど、世の中見た目を気にするものがたくさん売られてます。
自分の身なりを気にする方が、世の中では大多数だと思います。
やはりある程度は「見た目」で、人は人を想像してしまうんでしょうね。
私が『形』を初めて読んだ当時、こんな本も売れていました。
なんだか面白い縁だなと思った記憶があります。
ともかく『形』は何回も読みたくなる作品です。
今回は新潮文庫で読みました。
そしたら、教科書と違って文字が非常に細かいので、たった3ページでした!
その他、どの話もそれぞれ、主人公が主人公自身と向き合う時の気持ちの描写に引き込まれます。
『恩讐の彼方に』
『忠直卿行状記』
『俊寛』
『藤十郎の恋』
など、史実とは違うのですが、実在の人物をモチーフにしているので、史実と比べて読むのも面白いかもしれないです。
久しぶりに文学作品を読み、いい時間を過ごせました。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます♪